日本海に浮かぶカルデラの島
西ノ島は、島根県より北へ約50kmの海上に浮かぶ隠岐諸島のひとつです。隠岐諸島には4島の有人島があり、一番大きな島を「島後(どうご)」、残りの3つの島を合わせて「島前(どうぜん)」と呼んでいます。
西ノ島はこの島前のひとつであり、観光業、畜産業、漁業が盛んで、人口約2900人が暮らしています。
ハイキングをしながら出会える生き物たちを紹介します!いくつ見つけることができるかな?
ミヤマカタバミ
カタバミ科
Oxalis griffithii
時期:3月〜4月
早春の深山の林床に咲き、春の訪れを感じさせてくれる花。焼火神社の周辺で見られるが、曇りや雨の日には花が閉じ、花期は短い。
アカショウビン
カワセミ科
Halcyon coromanda
時期:5月中旬〜7月
夏に日本で繁殖し、冬は東南アジアで越冬する渡り鳥。西ノ島では焼火山にいるが、数は少ない。「キュロロロ…」と大きく尻下がりのさえずりは一度聞くと忘れられない。森を出てくることが少なく、姿を見るのは難しい。
オキノウサギ
ウサギ科
Lepus brachyurus okiensis
時期:1月〜12月
ノウサギの隠岐固有の亜種。島後と西ノ島に生息する。数は多いと考えられるが、警戒心が強くなかなか見られない。積雪の日の焼火山の林道では足跡が無数に見られる。